旅先での天候はもとより、台風が発生しようものならそもそも飛行機が飛ぶのか気になって仕方ないですよね。
では、飛行機が台風で飛ばない=飛行機が欠航になるのは、いつ、だれが、どのように決めるのか、また、欠航になった場合の対処法についてもお伝えします。
台風による飛行機の欠航はいつ、だれが決めるのか?
国際線では、結論的には「欠航」はほとんどない、と言えます。
まず、飛行機を運航する上で重要なことは、乗客の安全が確保されることはもちろんのこと、欠航すると様々な面で大きな損害が発生するということ。
国際線は出発を遅らせるなどの対応を取って可能な限り欠航を回避することにしています。
一方、国内線では、台風が出発、もしくは到着空港を直撃することが確実で乗客の安全確保が困難であると予測される場合には、早々に航空会社が欠航を決断することもあります。
そして、各航空会社でマニュアルが存在してはいるものの、判断が微妙な状況の場合には、出発前のブリーフィングで機長以下スタッフの判断により欠航や遅延が決定される事も往々にしてあることなのです。
安易に欠航を決断しないのは、多方面で起こりうる損害を回避するためなのです。
台風によって飛行機が欠航となる基準は何か?
先ほども述べたように各航空会社でマニュアルが存在しているものの天候による欠航の場合は、臨機応変に対応がされることがほとんど。
特に台風による遅延や欠航を決定する際の判断材料としては、出発もしくは到着空港の滑走路の風向きや風速が重要な判断材料になっています。
また、飛行機の機種によっても欠航の基準は異なり、特に荒れた天候での運行は機体の損傷などの危険が高まるため出発直前に欠航や遅延の判断が下されることもあります。
台風による飛行機の欠航はどれほどの確率なのか?
様々な要因の上で欠航が判断される飛行機の運航ですが、いったいどれほどの確率で欠航となるのでしょう?
飛行機の場合、そう簡単には代替えが利かないし、緻密なスケジュールで運航されています。
冒頭でも述べたように安易に欠航を決めることはありません。
国土交通省が発表している統計情報によると、国内航空会社12社の平成30年度の天候による欠航率はなんと
0.98%
つまり、100便の内1便無い確率なんです。。。
が、よーく考えてみましょう。便数でみると欠航となった便数は、0.98%とは言え、7,390便もあります。
1年間の内の天候なので積雪や爆弾低気圧などの影響も含まれていますが、他に台風以外に欠航となるほどの気象状況はなさそうなので、台風が空港近くを通過するような時間帯では欠航の確率は高いということが言えるのではないでしょうか。
※参考:国土交通省 航空関係情報・データ https://www.mlit.go.jp/statistics/details/cab_list.html
飛行機が欠航してしまったら?
運悪く欠航に遭遇か、運良く欠航により命拾いしたと考えるか人それぞれですが、欠航した場合にはどう対処すればよいのでしょうか。
まず、空港にいることが前提ですが、最新情報を得るために乗る飛行機の空港カウンターへ行きましょう。
飛行機の予約をキャンセルして料金の払い戻しや、別の便へ予約を変更しましょう。
気象現象の影響でありこちらの都合ではないので、払い戻し、便の変更等に手数料がかかることはありません。
便の変更の場合はキャンセル待ちの可能性が高いので早めに手続しましょう。
空港までたどり着いていない場合は、あきらめずに旅行会社、航空会社に連絡を取り、状況確認、便の変更など相談しましょう。
台風が近づいていることが分かっている場合には、勝手な判断はせず、できるだけ早めに空港へ向かうことが大事です。特に国際線の場合は遅延はあっても欠航することはまずないと思って行動しましょう。
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